佐々木家のシックハウス戦争01
築25年の木造住宅にお住いの佐々木様。低コスト住宅として25年前にローカルの工務店で格安の坪単価で建てられました。
設備機器等も低コストの仕様もあってか、長く住むうちいろいろ生活面での不自由さが出てきました。
佐々木様は、もともと転勤生活も多く、実家から受け継いだ農地を整地してその上に建てられた住宅に建てた時期より賃貸住宅として貸していた時期が長く、その築年数の半分も実際そこで生活をしてこられなかったという事情もありました。
Ⅰ 佐々木家邸の抱えた問題点
① 自宅の主柱を含む主な材料は外材で建てられていました。それ自体とりわけ問題点というわけではありませんが、長く賃貸住宅、賃貸物件として扱っていたため、施工維持管理の点で行き届いていませんでした。
そのため、シロアリにより腐食箇所が拡大していました。
② 付帯設備等、格安の坪単価で建てられているだけにそろそろ設備機器の取り換え等必要な時期に差し掛かっていました。
坪28坪の比較的狭い住宅に、ご夫婦、地元の学校に通う大学生の長男様、高校生の長女様の4人家族。
そろそろ自宅の建て替えか、大規模なリフォームかと検討されていました。
突然何のつても無く自宅を訪れた訪問業者の診断を受けました。
日中は専業主婦の奥様だけが自宅にいて、訪問業者のペースに乗せられてしまいます。
シロアリ被害が比較的深刻なまでに進んでいますと言われ、早く処置を施さないと半年以内に家が崩壊すると言われ、恐怖心に駆られた奥様は、その場で大規模リフォームの仮契約書にサインをしてしまいます。
あとで連絡を受けたご主人、長男長女様も特に異論はなく、二人の子供の学費で家計のやりくりに苦戦していた奥様の意見を優先して、業者の言い分では格安の大サービスと言った契約を進めていく結論に至りました。