涌井家の本格和風造りマイホーム計画04
涌井家のマイホーム計画に新規にそれまで疎遠だった長女の美香さんも加わっての、計画は順調に進んでいきました。
都の公共サービスなどの機関などのサポートの事も知っていたため、美香さんの提案で新築か、リフォームかの決定に関して、いろいろな相談を各方面に持ちかけていろいろ検討されているお母様と、美香さんは、それまでの失われた時間の交流を一気に埋め合わせしているかのようでした。
ご長男の豊さんは、それでも、最近弱々しくなってきたお父様の身の回りの世話に手を貸しておられるようでした。
もともと、ご両親想いの豊さんだけに、お父様への気のかけ方は、独特の細やかさを持っておられるようでした。
リフォームのメリット
もともと住んでいた自宅に愛着がある場合、また、増改築で住み替えが必要ない事で移転の費用が抑えられます。
見た目にも、新築同様の新しさを実現できますし、予算のほうも新築と比べて安く抑えれるのも一般的です。
各種税金という新築建て替え時にはかかってくる(①不動産取得税、②固定資産税、③都市計画税、④登録免許税)もかからないといった気安い部分もあります。
新築、建て替えのメリット
それまで住んでいた自宅に不満の在った間取りなどの点は改善されます。
あと、構造上の、行政の検査済証を認定してもらえるため、安全住宅のお墨付きがもらえます。
高額の住宅ローンを組みやすくなる点も挙げられます。
現在のお住まいが、最終的な生活エリアとしてはっきり決まっている場合は、建て替え、新築はお勧めできます。
今後の生活スタイルで、大きな家族構成に変化の見込まれる場合、将来に対して不透明な生活スタイルを維持していく上ではリフォームのほうが無難といった見方もできると思われます。
美香さんには、多額の貯金がありました。
美香さんは、定職につかないパートナーと言ったものを抱えて居ながらも、下請けの建築施工会社での事務管理の仕事で、社会的に信用のおける立場にありました。
お母様は、美香さんのパートナーの存在についてやや疑念を持ちながらも、美香さんの頑張りを初めて認めてあげる言葉を口にしました。
家族と言った結束は、これまでになく一つに繋がりつつある、そう認識したお母様は、美香さんに有利な条件で、新築計画を進めていく決心をします。
建物の権利は、長男の豊さんに、もともと祖先から受け継いだ、土地の権利は美香さんに…仲良く、共同管理していければ、ひとつに結束しつつある涌井様邸の将来を一番案じていらっしゃったのはお母様でした…