家づくりブログ|ストーリー形式で家づくりについて詳しくなりましょう

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三浦家の住み替え計画05

三浦家のご主人は、現在の売却予定の住まいより、二つ遠い駅の少し交通の便の悪くなる場所にめぼしい中古マンションを見つけていました。

ご主人の仕事関係の情報から得た物件でした。

当初の予算より格安に抑えられる以外に、長男に住宅ローンをかぶせずに、二棟分の広めのマンションスペースを確保できるという好条件でした。

二棟分のマンションスペースをリフォームによって一部スペースを繋いで使うと言った難しい条件もクリアーできるといった点で、ここ以外にないとご主人はにらんでいました。

 

 

長女夫妻の長期同居は除外したうえ、長男家庭もいずれ独立していくと言った予想と願いも込めた決断でした。

長期的に見て、マンションサイズの子供部屋5畳程度のスペースが4つほど確保でき、それぞれの和室、LDKなどを有効的に使って大家族の生活の場を支えていくと言った決断でした。

いずれは、全ての子供たちが独立していくことと、最終的に二人きりになったとき三浦家のご夫婦は、二棟つなげたマンションスペースを分離してひとつは売却するつもりでした。

そのため、築7年の物件を選びました。

内装は、売却していく現在の住宅と大して差はなく、目新しさを維持した物件でした。

ただ、祖先から受け継ぐこととなり、3年前に新築した時は、永住するつもりでいた現在の一戸建てと別れを告げることはやはり三浦家のご主人にとっては辛いところでした。

 

不動産関連の連携もうまく進み、現在の一戸建ての物件の買い手もすぐにつきました。

あとは、移転だけです。

 

住宅ローン計画については、あとあと充分長男に説明するつもりでした。

長男は、最初移転物件が決定した時、何故そんなにケチるのかと言った態度でした。

しかし、三浦家のご主人には長男に、そして、完全に子どもたちに早くから住宅ローンの地獄を味あわせたくないと言った信念がありました。

死んでもその信念を曲げるつもりはありませんでした。

結局、築七年の中古マンションは、リフォームにも築年数に必要な額以上の出費をする計画となり、三浦家ご主人は単独で、二棟分のマンションローンを抱えるだけ抱える羽目となっていました。